【解説!】電気工事士の資格と仕事内容を徹底解剖!未経験からプロになるには?

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電柱と電線

電気工事士の皆さん、そしてこれから電気工事士を目指す皆さん、こんにちは!

私たちの生活に欠かせない「電気」を安全に、そして安定して供給するために日々活躍しているのが電気工事士です。しかし、「どんな資格が必要なの?」「具体的にどんな仕事をするの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、電気工事士の資格の種類から具体的な仕事内容、そして未経験からプロを目指すためのステップまで、詳しく解説していきます!


1. 電気工事士の資格の種類:あなたの目指す道は?

電気工事士の資格は、大きく分けて2種類あります。それぞれできる仕事の範囲が異なりますので、ご自身のキャリアプランに合わせて目標を設定しましょう。

1-1. 第二種電気工事士:まずはここから!一般住宅や小規模店舗の「電気のプロ」

第二種電気工事士は、一般住宅や店舗、小規模な工場など、600V以下で受電する設備の電気工事を行うことができます。いわば、私たちの身近な場所で電気工事を担当する「電気のホームドクター」のような存在です。

具体的な業務としては、以下のようなものがあります。

  • コンセントやスイッチの増設・交換
  • 照明器具の取り付け・配線
  • 分電盤の設置・改修
  • エアコンの電源工事
  • テレビアンテナの設置
  • インターホンの取り付け

など、日常生活で電気を使う上で必要となる様々な工事に携わります。電気工事士としてのキャリアをスタートさせる多くの方が、まずこの第二種電気工事士の取得を目指します。

試験の難易度: 実務経験がなくても受験可能で、筆記試験と技能試験があります。しっかり対策すれば、独学でも十分合格を目指せるレベルです。

1-2. 第一種電気工事士:大規模な施設を動かす「電気のエキスパート」

第一種電気工事士は、第二種電気工事士の範囲に加えて、ビル、工場、病院、商業施設など、最大5万V未満で受電する大規模な電気設備の工事を行うことができます。まさに、社会のインフラを支える「電気のエキスパート」と言えるでしょう。

第二種電気工事士よりも、より高度で専門的な知識と技術が求められます。

具体的な業務としては、以下のようなものがあります。

  • 高圧受変電設備の設置・メンテナンス
  • 工場内の動力設備の配線工事
  • ビルの幹線工事や分電盤の設計・施工
  • 公共施設の電気設備工事
  • 再生可能エネルギー発電設備の接続工事

など、大規模なプロジェクトに携わる機会も増えます。第一種電気工事士の資格を取得することで、より幅広いフィールドで活躍し、キャリアアップを目指すことができます。

試験の難易度: 第二種よりも専門的な知識が問われ、実務経験(第二種電気工事士取得後、3年以上の実務経験、または指定の電気工事業務の経験)が受験資格となる場合があります。こちらも筆記試験と技能試験があります。


2. 電気工事士の仕事内容:電気の「安全」と「快適」を守る!

電気工事士の仕事は多岐にわたりますが、共通して言えるのは「電気の安全」と「快適な電気利用」を守ることです。主な仕事内容をいくつかご紹介しましょう。

2-1. 新築・改修工事における配線工事

マンションや戸建て住宅、ビルなどの新築工事では、設計図に基づいて電気配線を行います。壁の中にケーブルを通したり、コンセントやスイッチ、照明器具を取り付けたりと、建物の「神経」とも言える電気の通り道を最初から作り上げていきます。

また、既存の建物の改修工事では、老朽化した配線の交換や、新しい設備(エアコン、IHクッキングヒーターなど)の導入に伴う電源工事なども行います。

2-2. 設備機器の設置・接続

エアコン、エコキュート、IHクッキングヒーター、太陽光発電システムなど、様々な電気機器の設置や、それに伴う電源の接続工事も電気工事士の重要な仕事です。機器が安全に、そして最大限の性能を発揮できるように、適切な配線や電圧の調整を行います。

2-3. 点検・メンテナンス

電気設備は、経年劣化や使用状況によって不具合が生じることがあります。電気工事士は、定期的な点検を行い、故障の予兆を発見したり、不良箇所を修理したりすることで、電気設備の安全性を保ちます。停電や漏電などのトラブルが発生した際には、迅速に現場に駆けつけ、原因を特定し復旧作業を行うこともあります。

2-4. トラブルシューティング

「電気がつかない」「ブレーカーがよく落ちる」といった電気トラブルが発生した場合、電気工事士は原因を特定し、適切な処置を行います。複雑な配線図を読み解き、テスターなどの計測器を駆使して問題を解決する、まさに「電気の探偵」のような仕事です。

2-5. 省エネ・リフォーム提案

近年では、省エネ意識の高まりから、LED照明への交換や、スマートハウス化に向けた電気設備の提案なども増えています。お客様のニーズに合わせて、より効率的で快適な電気環境を提案することも、電気工事士の役割の一つです。


3. 未経験から電気工事士になるには?

「電気の知識はあまりないけれど、電気工事士に興味がある!」という方もご安心ください。未経験からでも電気工事士を目指すことは十分に可能です。

第二種電気工事士の資格取得を目指す

まずは、比較的取得しやすい第二種電気工事士の資格取得を目指しましょう。専門学校に通う、通信講座を利用する、独学で勉強するなど、ご自身に合った方法で学習を進めてください。

実務経験を積む

資格を取得したら、電気工事会社に就職し、OJT(On-the-Job Training)で実務経験を積むのが一般的です。最初は先輩社員の補助からスタートし、少しずつできることを増やしていきます。

第一種電気工事士へのステップアップ

第二種電気工事士として実務経験を積んだら、さらに上の第一種電気工事士を目指しましょう。資格取得によって、より大規模な仕事に携わることができ、キャリアアップや収入アップにもつながります。


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まとめ:電気工事士は、社会を支える「やりがい」のある仕事!

電気工事士は、私たちの生活に不可欠な電気インフラを支える、非常にやりがいのある仕事です。常に新しい技術や知識を学ぶ必要はありますが、その分、日々成長を実感できるでしょう。

もしあなたが電気に興味があり、手に職をつけたいと考えているなら、ぜひ電気工事士という道も選択肢の一つとして検討してみてください。私たち現役電気工事士も、皆さんの挑戦を応援しています!

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